最古の採用手法、リファラル採用が1周回って戻ってきた4つの理由

昨今、社員紹介採用(以後、リファラル採用)が注目を集めています。しかし、採用市場は流行り言葉、流行サービスの移り変わりの激しい市場と言われています。だからこそ、表面的な流行に振り回されることなく、採用担当者には本質的に必要な採用手法を見極めるスキルが求められるようになってきました。

そこで、今回は、なぜ今リファラル採用が注目されているのか本質を探ることをテーマとして考えてみます。

多くの企業様にインタビューさせていただく中で、リファラル採用(そう呼ばれているかは置いておいて。。)は、採用を優先度高く考える会社では遥か昔から実施されているものであると分かってきました。

では一体、なぜ今になってリファラル採用という言葉となって再注目されるようになってきたのでしょうか??

前提:リファラル採用とは?

リファラル採用とは、「企業にとって採用したい優秀な人材を社員からの紹介によって獲得する採用手法のこと」と定義したいと思います。企業にとって採用すべき基準でない人材をコネで採用してしまう意味で使われることの多い「縁故採用」とは、分けて考えていきます。

昔から実施されていたリファラル採用とは?

・リクルーター制度

Wantedlyブログによるとリクルート制度とは以下のように書かれています。

(引用)リクルーターとは、自社の現役社員や内定者が自分の出身大学の研究室・ゼミ・サークルなどの後輩学生とコンタクトを取り、水面下で採用活動を行うことを指します。カフェなどで「ちょっとお話でも」という軽い感じでスタートしつつ、就活の相談に乗ったり、自社の魅力をアピールしたりして、最終的に内定承諾へと結びつけていくのです。

このように主に新卒採用において、後輩や優秀な候補者をサポートするといった切り口で「リクルーター制度」という名前で行っている企業が多くあります。ムダ0採用戦略においても、1962年に「企業への招待(リクナビの前身)」が創刊されるまでは、このような人づての採用が主流な採用チャネルだったと言及されています。

・外資系企業

CareerXroadsのレポートによると「社員リファラル制度(Employee Referral Program)」といった制度上の仕組みが米国企業のうち7割に整備されていると言われています。具体的には、毎週や毎日メールにて社内の募集ポジションが共有され、マッチする人がいれば誰に連絡すればいいか、紹介した場合にどんなメリットがあるかを入社時はもちろん、入社後も継続的に仕組み・制度・人事評価として組み込まれることもあるとのことです。

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上記のような取り組みは労力(社員への周知・応募者管理・施策実施など)がかかるため、楽ではないというのが実際のところだそうです。ですが、以下のようにリファラル経由のエントリーからの採用決定率はどのチャネルと比較して最も高いので実施するメリットが明確というのがわかってきました。それを仕組みとして継続して出来ることが文化となり、採用力になるのだなと感じました。

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※株式会社Combinator実施アンケート調査

 

なぜ今、話題を呼んでいるのか?

・人脈の可視化ができるようになった

Facebook、Twitterによって過去の人脈が可視化できるようになることで、声をかけられる人が増えるようになりました。約半数がFacebookを活用しているとのデータも出ています。それまでは、せいぜい最近数か月に会った友達と連絡をとることが精一杯だったのではないでしょうか?今では数年前に会った友達が今何をしているかを知り、連絡することができます。

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・連絡のハードルが圧倒的に下がった

LINEやメッセンジャーによって気軽なやり取りがモバイル端末の普及とともに可能になりました。MMD研究所の調査によると20代のLINE利用率は9割を超えているという結果が出ているほどです。「自分の友人一覧と、彼らの状況が一目でわかって、すぐに連絡することができる。」このようなことは、5年、10年前には考えられないことでした。

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・転職を前提とせず、気軽に合う形が認められるようになってきた

リファラル採用の強さとは、転職を考えていないが優秀な人材と接点を作ることができることだと言われています。そのような場合には、面接の前に気軽に会社に呼べることが重要です。今までは、転職を考えている人しか他社に関わる機会はほとんどありませんでした。そこが昨今、Wantedlyによる気軽に会社に遊びに行こうといったコンセプトが普及することによって、企業と個人の接点の持ち方が多様化されるようになりました。

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Wantedly.com

・質と量の両方を追求するフェーズに1周回って戻ってきた

なんとかして人を集めよう(ナビ媒体登場以前)→ 如何にして量を集めるか(ナビ媒体登場後、高度経済成長)→如何にして質の高い人を集めていくか(あらゆる手段を試行錯誤)。といった時代の変遷によって、今までのナビ媒体から新しい採用チャネルの試行錯誤がされるようになりました。

その結果、先述したようなテクノロジーの進化と相まって、56%をリファラル採用によって獲得したビズリーチの事例や、採用会食などあらゆる施策をトライされているメルカリの事例をはじめとして多くの企業での成功体験や目を引く施策がメディアで取り上げられるようになり、リファラル採用に注目が集まるようになってきたように感じています。

まとめ

いかがだったでしょうか?リファラル採用が注目される理由をまとめてみると。。

・1960年以前からリファラル採用は有効な採用手段として存在していた
・テクノロジーによってリファラル採用の仕組み化がし易くなった
・量から質を意識する筋肉質な採用チャネルの確立の必要性

といった理由があるとわかってきました。

ですが、だからと言ってリファラル採用を今すぐやろう!といって簡単にできる銀の弾丸ではないようです。冒頭に紹介した「昔から行われていたリファラル採用」を行う企業も、始めた当初は、効率的に成果の出るようなリファラル採用の施策を見つけていくという「試行錯誤期間」というものがあったそうです。

そんな方のために、次回以降ではリファラル採用を始める際に考える
・周知方法について
・社員モチベーションの向上について
・社員紹介の管理について
について整理してみたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

Refcomeでは、リファラル採用をシンプルに、楽しくするサービスを提供しています。自社のリファラル採用をより活発化したい、新しく企画をスタートしたいとお考えの方は、お気軽にお問い合わせください。
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清水巧

株式会社Combinator代表取締役 「採用をみんなでやる仲間集めに再定義する。」ビジネスで世の中の課題を解決することに興味があります。最近、オフィスでスイカを育て始めました。